過去問を考えてみよう (34) [過去問解析]
34. 法律によって医療費の公費負担が認められる疾患はどれか。 (2013年出題)
1. Creutzfeldt-Jakob(クロイツフェルト・ヤコブ)病
2. サルコイドーシス
3. 劇症肝炎
4. 肺結核
正解 (4)
[解説] この問題は、問題文の最初にある 「法律によって」 がキーワードとなります。 公費負担には、法律に基づくものと基づかないものがあります。 法律による公費負担医療制度の対象となるのは、戦傷病者や原爆被爆者の医療、結核など特定の感染症や精神障害または小児慢性特定疾患治療研究事業、そして、生活保護受給者や身体障害者などの社会的弱者に対する医療保障の三つがあります。 一方、クロイツフェルト・ヤコブ病もサルコイドーシスも劇症肝炎も公費負担は認められますが、法律に基づかない、省令補助金事業である特定疾患治療研究事業の対象疾患に含まれています。 ですから、正解は4ということです。
[補足] 結核の公費負担の根拠となる現在の法律は、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」 通称 「感染症法」 です。
さて、次の設問に答えてください。
[設問] 特定疾患治療研究事業の対象疾患として公費負担を受けられる疾患の組み合わせはどれか?
イ パーキンソン病・劇症肝炎・サルコイドーシス
ロ 脳出血・筋萎縮性側索硬化症・ベーチェット病
ハ ポリオ・エボラ出血熱・劇症肝炎
ニ スモン・筋ジストロフィー・パーキンソン症候群
正解 (イ)
[設問] 次のうち、感染症法に統合されたのが最も遅い(新しい)のはどれか?
イ 結核予防法 ロ 伝染病予防法 ハ 性病予防法 ニ エイズ予防法
正解 (イ)
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