過去問を考えてみよう(207) [過去問解析]
207 妊娠の成立について正しいのはどれか。 2つ選べ。 (2013年午後出題)
1. プロラクチンの急増によって排卵が促される。
2. 排卵後、卵子が受精能を有するのは通常24時間である。
3. 射精後、精子が受精能を有するのは通常80時間である。
4. 着床は受精後7日前後である。
5. 受精後、プロゲステロンの分泌がなくなる。
正解 (2、4)
[解説] 排卵を促すのは黄体形成ホルモンで、1は×。 卵子の受精可能期間は排卵から24時間以内なので2は○。 射精後精子が受精能を持つのは射精後5,6時間から36時間くらいの間と言われているので3は×。 4は正しくて○。 受精後はプロゲステロンの分泌は続くので5は×。 よって、正解は2、4ですね。
[補足1] 視床下部から分泌されるゴナドトロピン放出ホルモンは視床下部に作用し、ゴナドトロピンが分泌されますが……ゴナドトロピンには2種類あり、一つは卵胞刺激ホルモン(FSH)で、もうひとつが黄体化ホルモン(LH)です。FSHは卵胞を発育させ、LHは成熟した卵胞に作用して排卵をおこさせるのです。排卵前におこるLHの急激な増加は、LHサージと呼ばれています。
では、次の設問に答えてください。
[設問] 排卵後、妊娠の維持のために分泌されるホルモンはどれか。 2つ選べ。
イ エストロゲン
ロ プロゲステロン
ハ 卵胞刺激ホルモン
ニ 黄体化ホルモン
ホ オキシトシン
正解 (イ、ロ)
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