過去問を考えてみよう(2869) [過去問解析]
次の文を読み2869~2871の問いに答えよ。
A君(11歳)は両親と3人で暮らしている。5歳で気管支喘息と診断され、現在は抗アレルギー薬とステロイドの吸入薬が処方されている。本日、学校から帰ってきた後から咳嗽がみられ元気がなかった。夕食はあまり食べずに就寝した。夜間になり「苦しくて眠れない」と訴え、母親と救急外来を受診した。口元で喘鳴が著明であり、問診すると途切れ途切れに話した。受診時のバイタルサインは、体温36.9℃、呼吸数32/分、心拍数120/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉92%(room air)であった。
2869.A君の気管支喘息の発作強度はどれか。
1.小発作
2.中発作
3.大発作
4.呼吸不全
正解(2)
[解説]小発作であれば、途切れずに話せ、SpO₂は96%以上なので、1は×。大発作であれば、SpO₂は91%以下なので、3も×。呼吸不全では意識レベルが低下しており、会話は不能なので、4も×。正解は2。
次の設問に挑戦してください。
[設問]喘息の急性増悪の重症度は何段階か。
イ.3段階
ロ.4段階
ハ.5段階
ニ.6段階 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ハの「腸骨」でした。