過去問を考えてみよう(1664) [過去問解析]
次の文を読み1664の問いに答えよ。
Aさん(82歳、男性)。長男夫婦との3人暮らし。4年前に認知症と診断された。Barthel〈バーセル〉インデックスは100点、Mini Mental State Examination〈MMSE〉は18点。環境の変化で落ち着きが亡くなることがある。日頃は温泉旅行やカラオケを楽しんでいる。右外果にできた創傷から右下腿の腫脹と疼痛が出現したため病院を受診したところ、蜂窩織炎と診断されて入院した。入院翌日、右下腿の腫脹と疼痛は続いている。担当看護師は、認知症の行動・心理症状〈BPSD〉を最小限にするための看護を計画することとした。
1664. 担当看護師が計画するAさんへの看護で適切でないのはどれか。
1.右下腿を足浴する。
2.右下腿を挙上する。
3.温泉旅行の話をする。
4.Aさんが好きな歌を歌う機会をつくる。
正解(1)
[解説]右下腿を挙上するのは疼痛軽減をもたらすと思われ、2は×。温泉旅行の話をしたり、歌を歌う機会をつくるのはBPSD対策として好ましく思われ、3と4は×。正解は1。
次の設問に挑戦してください。
[設問]バーセルインデックスの何点以下が全介助レベルとなるか。
イ.50点以下
ロ.40点以下
ハ.30点以下
二.20点以下 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ハの「6~8週目」でした。