過去問を考えてみよう(2220) [過去問解析]
2220. Aさん(64歳、男性)は、肺炎のため抗菌薬の投与目的で入院となった。治療開始後3日に全身の皮膚、眼瞼結膜および口腔粘膜に紅斑と水泡が出現した。バイタルサインは、体温38.5℃、呼吸数24/分、脈拍80/分、血圧124/80mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉96%(room air)であった。
Aさんに出現している症状から考えられる病態はどれか。
1.後天性表皮水泡症
2.Sjögren〈シェーグレン〉症候群
3.全身性エリテマトーデス
4.Steves-Johnson〈スティーブンス・ジョンソン〉症候群
正解(4)
[解説]高熱を伴って、口唇、口腔、眼などを含む全身に紅斑、びらん、水泡が多発する疾患と言えば、スティーブンス・ジョンソン症候群で、表皮の壊死性障害をきたす疾患です。正解は4。
次の設問に挑戦してください。
[設問]スティーブンス・ジョンソン症候群の原因として最も多いのはどれか。
イ.マイコプラズマ感染
ロ.ウイルス感染
ハ.薬剤
ニ.真菌感染 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、イの「副腎腺腫」でした。
2021-07-28 07:40
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