過去問を考えてみよう(1894) [過去問解析]
1894. 入院後1か月、Aさんのうつ症状は改善を認めたが、同室患者とトラブルが続き、不眠や多弁傾向となった。また焦燥感が強く落ち着いて食事ができなくなった。そのため双極性障害と診断され、主治医から炭酸リチウムの内服の指示が出た。Aさんは炭酸リチウムを服用して1週後、手の震え、嘔気が出現した。
Aさんの手の震え、嘔気の原因を判断するための検査で最も適切なのはどれか。
1.尿検査
2.髄液検査
3.頭部MRI検査
4.薬物血中濃度検査
正解(4)
[解説]嘔気、手の震えなどは炭酸リチウムの副作用と思われる。正解は4。
次の設問に挑戦してください。
[設問]抗うつ薬で起きるセロトニン症候群の症状でないのはどれか。
イ.意欲低下
ロ.異常発汗
ハ.振戦
ニ.興奮 正解は次回に!!
前回の設問の正解は、ロの「健康問題」でした。