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成人看護学(17)(呼吸機能障害を持つ患者の看護) [成人看護学]

2)主な看護

(1)気管支鏡・造影検査時の看護

(A)気管支鏡検査

・ 気管支鏡には、全身麻酔下で操作する硬性気管支鏡と局所麻酔下で使う軟性気管支鏡があります。  検査目的で使われるのは軟性気管支鏡です。

・ 気管支鏡検査時に看護者がすべきことは、検査前にインフォームドコンセントが得られているかどうかと、被検者が間違っていないかを確認することになります。

気管支鏡.png

・ 検査終了後、約2時間は絶飲絶食にし、合併症に注意します。  最初の経口摂取の時は誤嚥に注意する必要があります。

(B)気管支造影検査

・ 苦痛を伴う検査なので、患者の協力が必要です。  検査について説明し、不安の除去に努めます。

・ 造影剤、麻酔剤に対する過敏症の有無を確認し、検査前に造影剤、麻酔剤のアレルギー反応テストを実施しておきます。

・ 気管支造影検査前・中・後は、全身状態、バイタルサインの観察を行っていきます。  また、検査中と後には過敏症状、特に中毒症状(顔面蒼白、発汗、けいれん、低血圧、昏睡)がないかどうかを観察し、あれば救急処置が必要となります。

(2)胸腔穿刺検査時の援助

胸水穿刺.png

・ 検査前には、インフォームドコンセントが得られているかどうかを確認し、出血傾向のある患者、抗凝固療法施行患者は、胸腔穿刺は禁忌なので確認しておく必要があります。

・ 検査の間、体位保持や検査の進行経過を伝え、気分の確認をし、絶えず声かけを行い、患者の不安の軽減を図るようにします。

[設問] 次の文で正しいものを一つ選べ。

イ 気管支鏡検査時に看護者がすべきことは、検査後にインフォームドコンセントが得られているかどうかと、被検者が間違っていないかを確認することである。

ロ 検査終了後、約2時間は絶飲絶食とし、最初の経口摂取時には誤嚥に注意をする。

ハ 気管支造影検査では苦痛はないので、不安の除去のための看護は必要ない。

ニ 気管支造影検査では、検査中は全身状態、バイタルサインの観察は必要であるが、検査後にはその必要はない。

                               正解 () 


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