小児看護学(9)(乳児の健康増進のための看護) [小児看護学]
4.乳児の健康増進のための看護
1)離乳食
・ 乳児に必要な摂取カロリーを乳汁だけから補うことが難しくなるため、固形食への移行が必要になります。 この母乳または育児用ミルクなどの乳汁栄養から固形食に移行する過程を離乳といいます。
・ 「離乳の開始」とは、初めてドロドロした食物を与えた時をいい、生後5ヶ月頃から開始するのが望ましいとされます。「離乳の完了」 とは、形ある食物を噛み潰すことができるようになり、栄養源の大部分を乳汁以外から摂取するような状態をいい、生後13ヶ月を中心に12〜15ヶ月頃で、遅くとも生後18ヶ月までに完了するのが望ましいとされます。
・ 離乳準備食は、母乳栄養児の場合は必要ないといわれています。
2)運動と遊び
3)事故防止
・ 乳児死亡の原因の第4位(2000年)に不慮の事故が挙げられており、その約7割は窒息によるものです。 窒息の主な原因は、吐乳や誤嚥などです。
・ 授乳後には必ず排気をさせるようにします。 乳児の口に入る大きさのものは、1m以上の高さに置くようにします。
・ 乳児は運動機能の発達が著しく移動が可能になってきます。 そのためベッドからの転落や段差での転倒などの危険性が高くなりますから、ベッド柵をしたり、乳児から眼を離さないように注意する必要があります。
[設問] 離乳の開始は、生後いつごろが望ましいとされるか?
イ 3か月 ロ 5か月 ハ 7か月 ニ 9か月
正解 (ロ)
[設問] 乳児の発達で、「一人で座る」ようになるのは一般に生後何カ月とされるか?
イ 3か月 ロ 5か月 ハ 7か月 ニ 9か月
正解 (ハ)
[設問] 乳児死亡の原因の第4位が不慮の事故であるが、1~9歳の子供の死因として不慮の事故は何位か?
イ 1位 ロ 2位 ハ 3位 ニ 4位
正解 (イ)
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