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小児看護学(12)(幼児の健康増進のための看護) [小児看護学]

3)予防接種

・ 1994年、予防接種法が改正され、予防接種が義務接種から勧奨接種に変更されました。 また、集団接種から個別接種になり、予診・問診が導入されています。2013年4月から施行されている新たな予防接種法ではHib(インフルエンザ筋b型)感染症、ヒトパピローマウイルス感染症、小児の肺炎球菌感染症が定期予防接種に追加されています。

新予防接種.png

・ ワクチンには、大きく分けて生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイドがあります。 生きた病原体の毒性を弱めて作っている生ワクチンを接種した場合、次のワクチンを接種するには4週間以上の間隔をあける必要があります。 不活化ワクチンとトキソイドでは1週間以上あけるようにします。

・ 定期予防接種の小学生・中学生のツベルクリン反応とBCG接種は2003年から中止になりました。 さらに2005年度からは、乳幼児に対して行われるBCGは直接接種となり、ツベルクリン反応検査は廃止となりました。

・ 重症化しやすい麻疹の予防接種の標準的な接種年齢は、1歳〜1歳3ヶ月です。

4)事故防止

・ 幼児期の死亡原因の第1位は不慮の事故です。

・ 幼児期は運動機能の発達や興味の広がりに伴い行動範囲が拡大します。 そのため、乳児期は窒息が第1位なのに対し、1〜4歳では原因として交通事故が最も多く、次いで溺死となっています。

・ 幼児期の事故防止としては、周囲の大人が常に子供から眼を離さない、浴室には鍵をかけ、浴槽には水を貯めないなどの注意をはらうようにします。

5)地域保健サービスの活用

・ 母子保健法により、1歳6ヶ月と3歳児を対象に、運動機能の遅れ、視聴覚障害、精神発達遅滞の早期発見や保健指導を目的に市町村で健康診査が行われています。

・ 就学4ヶ月前までに栄養状態、視力、歯科、知能検査など就学前健診が行われます。

[設問] 2013年4月1日より定期予防接種に追加されたのは次のどれか? 二つ選べ。

イ ヒブワクチン  ロ 肺炎球菌ワクチン  ハ DPT  ニ 日本脳炎  ホ BCG

                             正解 (

[設問] 2013年4月1日より定期予防接種に追加はされたが、6月14日の厚生労働省からの通知により、積極的な接種勧奨を差し控えるようになったのは、次のどれか? 一つ選べ。

イ ヒブワクチン  ロ 肺炎球菌ワクチン  ハ ポリオ不活化ワクチン  ニ 子宮頸がん予防ワクチン

                           正解 (

[設問] 幼児期の死因の第1位は、不慮の事故であるが、1~4歳で不慮の事故の中で最も多いのは次のどれか?

イ 窒息  ロ 交通事故  ハ 溺死  ニ 転落死

                           正解 (


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