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小児看護学(21)(さまざまな状況にある子供と家族への看護) [小児看護学]

(3)受診時の子供と家族の緊張と不安の軽減

・ 乳児期後期から幼児期前期の子供は、母子分離不安が最も強いので、状態が許せば母親と一緒に来院した家族の協力を得て、抱き、支えてもらい子供の緊張や不安を緩和します。

・ 見慣れない看護師に不安を抱き警戒している乳幼児へは、まず母親や家族から病歴を聴取し、少し離れたところで診察や処置を始めると、子供の不安を強めるリスクは低くなります。

・ 子供へ言葉をかけ,理解度に応じた説明を行い、治療・処置への協力を得るようにします。 検査や処置が終わったら頑張りをほめることも有用です。

・ 学齢前期〜学童期の子供は、医療者に協力することを喜んで行えるようになります。 診察・処置の手順の説明、使用器具を見せる時間を設け、行われる診察・処置について学習、理解できるようにしていきます。

・ 自分の症状や苦痛を表現し訴えることができる学童期〜思春期では、子供自身に問診し、プライバシーへの配慮を行い、可能なら診察を受ける状況を子供自身が調節できるようにします。

・ 重篤な状態で来院する子供の親は、不安が非常に強くなっており、看護師の対応に敏感に反応しがちです。 親の気持を汲み取り、あたたかい思いやりのある態度で接し、親の思いをよく聴くことが大切です。

(4)健康診査・育児相談

・ 医師、助産師は、健康診査、保健指導を委託されて実施することができます。

育児相談.png

[設問] 受診時の子供や家族への対応で正しいものを一つ選べ。

イ 乳児期の子供は、母子分離不安が強いので、状態が許すのであれば、母親に抱き、支えてもらい、子供の緊張や不安を緩和する。

ロ 子供は検査や処置を理解できないので、説明は親だけにする。

ハ 学童期の子供にも、診察・処置の説明は行わない。

ニ 思春期の子供の診察でも、保護者である親に問診を行う。

                                         正解 () 


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