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小児看護学(16)(思春期の子供の健康増進のための看護) [小児看護学]

7.思春期の子供の健康増進のための看護

1)セルフケアと保健教育

・ 小・中・高等学校各期の学習指導要綱に基づく保健教育は、障害を通して自らの健康を管理し、改善していくことができるような資質や能力の基礎を培うことを目的としています。

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2)食生活

・ 急激な身体的発育(第2発育急進期)と活動に応じたエネルギー供給、および蛋白質や鉄分、カルシウムの摂取を始め、バランスよく栄養を摂取することがこの時期には大切です。

・ 思春期には、子供の生活状況(部活動など)に応じた食習慣・態度が形成されます。 栄養面よりも個人の嗜好や手軽さの重視、夜型生活の影響によって、スナック類を間食したり夜食を食べる、朝食を抜く等と食生活が乱れることが多くなります。

・ この時期は、エネルギー所要量が最も高くなる時期(男子16〜17歳、女子13〜14歳)です。 また骨密度も最大となります。 女子は月経の開始に伴う鉄欠乏性貧血防止のために、鉄分の摂取が必要となります。

・ 思春期のダイエットは、女子では貧血、月経不順、体重減少性無月経などをひきおこす恐れがあります。

3)親からの自立

・ 思春期は、子供から大人へと変わる時期で、自立心と依存心の共存したアンビバレントで不安定な時期でもあります。

・ 親との関係では、「親の言うことは聞かず、いちいち反抗する」といった時期 (第2反抗期) を迎えます。 しかし、これは同時に親の子離れを促進させることにもなります。

・ 思春期には、自我を発達させて親密な友人関係を持ちながら、アイデンテイテイの確立へと向かいます。 一方では、親とは精神的な依存から脱却して対等な関係になり、心理的離乳を経験することになります。

[設問] 思春期は乳幼児期とともに発育の目立つ時期であるが、何と呼ばれるか?

イ 第1次発育急進期

ロ 第2次発育急進期

ハ 臨界期

ニ 成長期                  正解 (

[設問] 女子でエネルギー所要量が最も高い時期は、一般にどれか?

イ 10~12歳  ロ 13~14歳  ハ 15~16歳  ニ 17~18歳

                        正解 (

[設問] 男子でエネルギー所要量が最大となるのは、一般にどれか?

イ 12~13歳  ロ 14~15歳  ハ 16~17歳  ニ 18~19歳

                       正解 () 

 

 小児看護学(18) (病院や入院が子供に与える影響とその看護)へ ⇒ http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2013-09-14

 

 


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