小児看護学(14)(学童の健康増進のための看護) [小児看護学]
5)第2次性徴
・ 第2次性徴は、生殖器官の成熟という身体的特徴により表れます。 一般的に、学童期に続く思春期の始まりを意味しますが、個人差が大きく、学童期に重なるケースもあります。
・ 第2次性徴は、性ホルモンの急激な分泌によっておこります。 視床下部から性腺刺激ホルモン放出因子が分泌され、続いて脳下垂体から卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体刺激ホルモン(LH)が放出されて、男子は睾丸と副腎からアンドロゲン、女子は卵巣と副腎からプロゲステロンとエストロゲンの分泌が促されます。
・ 男子では、陰茎、陰嚢の成熟とともに射精(精通)を経験します。 また、陰毛やひげの発毛、変声がおこります。 同時に筋肉の発達とともに身長と体重の第2発育急進期を迎えます。
・ 女子では、乳房や骨盤の発育に始まり、皮下脂肪が増え、恥毛の発生があり、同時に身長と体重の第2発育急進期を迎え、女性特有の丸みを帯びた体つきとなります。 そして、卵巣の成熟とともに初経を経験します。
・ 学童後期には第2次性徴への心理的準備として、これからおこる子供から大人への身体的変化について、誰もが経験する自然なプロセスとして教えることが必要です。
[設問] 女児の子宮の発育が始まるのは、一般に次のどの年齢か?
イ 5~6歳 ロ 8~9歳 ハ 11~12歳 ニ 13~14歳
正解 (ロ)
[設問] 男児の前立腺の発育が始まるのは、一般に次のどの年齢か?
イ 5~6歳 ロ 8~9歳 ハ 11~12歳 ニ 13~14歳
正解 (ハ)
[設問] 初経は一般にどの年齢か?
イ 8~9歳 ロ 10~11歳 ハ 11~12歳 ニ 13~14歳
正解 (ニ)