小児看護学(11)(幼児の健康増進のための看護) [小児看護学]
5.幼児の健康増進のための看護
1)基本的生活習慣の確立
・ 1歳を過ぎると大脳皮質で尿意や便意の自覚が可能になり、2歳になると言語も発達してくるので尿意を訴えられるようになります。
・ 大人は子供と一緒に清潔行動を行い、モデルを示す必要があります。 また、子供は自分できれいにしようとしますが十分にはできないので、大人は最後に確認を行う必要があります。
・ 子供が自分で衣服の着脱ができるよう着脱のしやすい服を選択します。 また、子供は活発で汚しやすいので、吸湿性、保湿性がよく、丈夫な衣服を選ぶようにします。
2)運動と遊び
・ 幼児にとって遊びは生活そのものですから、運動機能、言語機能、社会性などの発達に大きな影響を与えます。
・ 子供の遊びに対しては自主性、自立性を尊重しつつ、できるだけ自由に遊ばせることが望ましいとされています。
・ 幼児期にみられる “ごっこ遊び” は子供の想像力を高めます。
・ 幼児期の後期には、ルールのある遊びを楽しめる環境をつくる必要があります。
[設問] 一般に、大脳皮質で尿意や便意を自覚するようになるのは、いつごろからと言われているか?
イ 6カ月を過ぎたころ ロ 1歳を過ぎたころ ハ 2歳を過ぎたころ ニ 3歳を過ぎたころ
正解 (ロ)
[設問] 幼児の運動と遊びについて、正しい文を一つ選べ。
イ 遊びは、運動機能、言語機能などの発達に大きな影響を与える。
ロ 遊びについては、子供の自主性や自立性は、できるだけ制限し、事故のないようにする。
ハ 「ごっこ遊び」は子供の忍耐力を高めるのに有用である。
ニ 遊びには、幼児期の早期からルールのある遊びを取り入れるようにする。
正解 (イ)
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