ランダム問題(3) [問題集]
[設問21] 一般的に血清Na濃度が、幾つ以上のとき、高Na血症とされるか? 以下より選べ。
イ 125mEq/L ロ 135mEq/L ハ 145mEq/L ニ 155mEq/L
正解 (ハ)
[設問22] 高Na血症の原因となるものを二つ選べ。
イ 利尿薬 ロ SIADH ハ 原発性アルドステロン症 ニ 腎性尿崩症 ホ 心不全
正解 (ハ、ニ)
ミニ解説: 利尿薬の副作用はその種類によって異なる。炭酸脱水酵素阻害薬、ループ利尿薬、チアジド系利尿薬では低K血症が、抗アルドステロン薬やカリウム保持利尿薬では逆に高K血症をきたすことがある。SIADHでは抗利尿ホルモンであるバゾプレッシンが過剰に分泌あるいは腎臓が過剰に反応しておこるもので、腎臓において水の再吸収が亢進する。結果として低Na血症がおこることになる。うっ血性心不全で一般にみられるのは低Na血症、低K血症である。
[設問23] 一般に血清Na濃度が幾つ以下のとき、低Na血症とされるか?
イ 105mEq/L ロ 115mEq/L ハ 125mEq/L ニ 135mEq/L
正解 (ニ)
[設問24] 慢性の低Na血症に対して急速なNa補正を行うと起る可能性のある中枢神経の病変は何か?
イ 脳出血
ロ ラクナ梗塞
ハ 辺縁系脳炎
ニ 橋中心髄鞘崩壊 正解 (ニ)
ミニ解説: 橋中心髄鞘崩壊症(きょうちゅうしんずいしょうほうかいしょう)、central pontine myelinolysis(CPM)とは低Na血症で急速な補正を行った時におこるもので、脳幹の橋に脱髄がみられる。
[設問25] 血清Kが幾つ以上のとき、高K血症というか?
イ 4.5mEq/L ロ 5mEq/L ハ 5.5mEq/L ニ 6mEq/L
正解 (ハ)
[設問26] 高K血症でみられる心電図所見で比較的早期にみられるのはどれか?
イ T波の増高 ロ PRの延長 ハ P波の低下 ニ QRS幅増大
正解 (イ)
ミニ解説: 高K血症の早期の心電図変化はT波の増高であり、さらにKが増えるとP波の低下、PR間隔の延長、P波の消失、洞停止などがおこる。
[設問27] 血清Kが幾つ以下のとき、低K血症というか?
イ 2.5mEq/L ロ 3mEq/L ハ 3.5mEq/L ニ 4mEq/L
正解 (ハ)
[設問28] 臨床的に高Ca血症の原因として多いものを二つ選べ。
イ 甲状腺機能低下症 ロ 副甲状腺機能亢進症 ハ 悪性腫瘍 ニ 腎不全 ホ 副甲状腺機能低下症
正解 (ロ、ハ)
[設問29] 低Ca血症と関連のあるものを一つ選べ。
イ テタニー ロ 異所性石灰化 ハ 心電図でのテント状T波 ニ 四肢麻痺
正解 (イ)
[設問30] クスマウル呼吸の原因となるものを選べ。
イ 呼吸性アシドーシス
ロ 呼吸性アルカローシス
ハ 代謝性アシドーシス
ニ 代謝性アルカローシス 正解 (ハ)
基礎看護学(6)(看護の展開) [基礎看護学]
2)目標設定
(1)優先順位の決定
(A)優先順位の決定指標
・ 複数の問題の中で、解決すべき緊急度を判断し、決定する。
(B)マズローの欲求の階層性の活用
・ マズローは欲求を5つの階層に区分し、上位の欲求が発動されるのは下位の欲求の充足が必要であるとしています。つまり、より下位の欲求が上位の欲求より優先されることになるわけです。 優先順位の決定に考慮すべき理論であるかもしれませんね。
(C)優先順位の諸課題
・ 患者の状態や反応の変化に応じ、優先順位は適宜修正すべきである。
(2)患者との問題解決の目標の共有
・ 目標は、患者のそのときの健康状態での到達可能なレベルに設定します。
・ 目標は、看護者と患者が合意したものである必要です。看護者が独断で決めるべきものではありません。
・ 目標設定を記載する場合、患者の行動を表し、かつ客観的に評価ができる用語を用います。
(3)目標とその達成時間の設定
・ 目標がいつまでにどのようになるか、達成できる期日または時間目標を設定します。
・ 1週間くらいで達成可能な短期目標と、3〜4週間くらいで達成可能な長期目標の両方を設定します。
3)計画
(1)行動計画の立案
・ 目標設定後、患者が目標を達成するために必要な援助を具体的に計画します。
・ 実施する看護ケアの記述は、簡潔明瞭で「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「どのように」の内容を含むようにします。
・ 計画には導き出された問題の経過や変化が判断できる観察事項や直接的な治療や看護および患者への教育・指導内容が含まれます。
・ 患者の状態の変化に対応したケアを実施するために、計画を随時見直し、更新することが必要です。
[設問] 看護目標設定の優先順位の付け方で正しいものを一つ選べ。
イ 目の前にある短期的な問題より、長期的な問題の解決を優先する。
ロ 生命に危険が差し迫ってりる問題を最優先する。
ハ マズローの欲求の上位のものほど優先する。
ニ 生命に危険はないが生活に非常に支障をきたしている問題を最優先する。
正解 (ロ)
[設問] 患者の問題解決の目標に関して、正しいものを一つ選べ。
イ 目標は、患者のその時の健康状態で到達可能なレベルに設定する。
ロ 目標は理想を求めるものであって、必ずしも患者の健康状態などにとらわれるべきではない。
ハ 目標は、看護者が決めるべきものであり、必ずしも患者との合意は必要ではない。
ニ 目標設定を記載する場合、できるだけ看護者の熱意が感じられる主観的な用語を用いる。
正解 (イ)