ランダム問題(6) [問題集]
[設問51] 体表面から、それに接している空気中に熱が放散する現象は次のどれか?
イ 伝導 ロ 放射 ハ 対流 ニ 蒸発性熱放散 正解 (イ)
ミニ解説: 身体の中でできた熱は過剰になると、環境に放散する必要があるが、それにはいくつかの機序がある。まず身体と環境の温度差が大きいほど熱が多く放散されるのを放射による熱放散という。体表面や気道から接しているもの、たとえば空気中に放散されるのを伝導による熱放散という。皮膚に接した空気が温められ動いて熱が放散されるのを対流による熱放散という。また、不感蒸泄や発汗による水分が蒸発してできる気化熱として熱が放散するのを蒸発性熱放散と呼ぶ。
[設問52] 不感蒸泄の一日量はどのくらいか?
イ 400~600ml
ロ 600~800ml
ハ 800~1000ml
ニ 1000~1200ml 正解 (ハ)
[設問53] ヒトの中枢性温度受容器はどこにあるか? 一つ選べ。
イ 海馬 ロ 視床下部 ハ 視床 ニ 中脳 ホ 延髄
正解 (ロ)
[設問54] 抗凝固剤を加えて静脈採血をして、遠心分離すると3層に分かれるが、最上層と最下層にくるのはどれか? 二つ選べ。
イ 血清 ロ 血漿 ハ 血小板 ニ 赤血球 ホ 白血球 正解 (ロ、ニ)
[設問55] 抗凝固剤を加えて静脈採血をして、遠心分離すると3層に分かれるが、フィブリノゲンはどの層にあるか?
イ 最上層 ロ 中間層 ハ 最下層 ニ どこにもない 正解 (イ)
[設問56] 血漿にはあって血清にはないものは次のどれか? 一つ選べ。
イ 蛋白 ロ 糖質 ハ ビタミン ニ 脂質 ホ フィブリノゲン 正解 (ホ)
[設問57] 血清蛋白の中で最も多いのはどれか?
イ アルブミン ロ αグロブリン ハ βグロブリン ニ γグロブリン 正解 (イ)
[設問58] 血清蛋白の中で、γグロブリン以外で一部免疫グロブリンが含まれるのはどれか?
イ アルブミン ロ α1グロブリン ハ α2グロブリン ニ βグロブリン 正解 (ニ)
[設問59] 赤血球の寿命は約何日くらいか?
イ 100日 ロ 120日 ハ 140日 ニ 160日 ホ 180日 正解 (ロ)
[設問60] 赤血球は古くなると脾臓で破壊・処理され、中にあった鉄は骨髄に戻され、ヘモグロビン合成へとリサイクルされるが、これを何というか?
イ 鉄回転 ロ 鉄循環 ハ 赤血球循環 ニ 赤血球回転 正解 (イ)
基礎看護学(9)(共通基本技術) [基礎看護学]
2)人間の成長を促すための技術
(1)教育
・ 患者教育の目的は、患者自身が自己の病気や障害、今後の問題やその対処方法などについて正しい知識を習得し、その後の療養や生活をよりよいものにしてもらうためです。
・ 入院患者の患者教育には、入院時オリエンテーション、日常生活指導、退院時指導などがあります。
・ 教育を実践するにあたっては、教育内容を明確にし、相手に応じた表現方法を用いて、相手が望ましい状況をイメージできるように働きかけることが重要です。
(2)相談・指導
・ 指導活動の場としては、外来や病棟などの医療施設と、家庭や学校など生活の場があります。
・ 指導活動の方法には、個人を対象とした個別指導、集団を対象とする集団指導、それと訪問指導があります。
・ 個別指導は個々に応じた説明、相談、指導で、秘密保持が必要とする場合に行われます。
・ 集団指導は、課題に共通性がある多人数の対象者に対して行われます。講義形式、意見交換を行う討議の形などがあります。
・ 訪問指導は、患者だけでなく介護を行う家族を含めた指導です。
・ 相談には信頼関係が大事で、相手の話を傾聴し相手を尊重することや、秘密を守ることが大切です。
3)安全を守るための技術
(1)感染コントロール
・ 感染予防の原則
・ 病原体を除去するには、汚れや微生物を取り除く手洗いや有害な微生物や病原体を死滅させる消毒法、すべての微生物を死滅させる滅菌法などがあります。
・ 手洗いは微生物の伝播を防ぐため、患者と接する前や汚染物に触れた時、手袋を除去した時などに直ちに行います。
・ 手洗いには、日常的手洗い、衛生的手洗い、手術時手洗いがあります。
・ 看護者自身が感染から身を守るには、血液や体液などに触れる可能性がある場合は、手袋やマスクなどの防護用具を使用し、使用後は防護用具を除去してただちに手洗いをするようにします。
・ 針刺し事故防止のため、リキャプの禁止や針廃棄容器の準備、リキャップ不要の注射針などを用いるようにします。
[設問] 患者教育について、正しく述べたものを一つ選べ。
イ 患者教育は、患者の病気や障害を、看護者自らが把握するために行う。
ロ 入院患者の患者教育には、入院時オリエンテーション、日常生活指導、退院時指導などがある。
ハ 患者教育は、教育内容は多少曖昧でも、看護者が熱意こめて行うことが大事である。
ニ 入院患者の患者教育は、入院の原因となった病気についての認識を深めることが中心となる。
正解 (ロ)
[設問] 看護における相談・指導に関して、以下より、正しい説明であるものを一つ選べ。
イ 看護における指導の場は、外来や病棟などの医療施設で行う必要がある。
ロ 個別指導では、特に秘密保持の必要はない。
ハ 集団指導は、課題に共通性がある時に行われる。
ニ 訪問指導も患者だけに対して行われることが多い。
正解 (ハ)
[設問] 感染予防の三原則における「侵入経路の遮断」に含まれるものを二つ選べ。
イ 手洗い ロ 無菌操作 ハ 消毒 ニ 栄養状態の管理 ホ 隔離
正解 (ロ、ホ)