成人看護学(36)(栄養摂取・代謝障害を持つ患者への看護) [成人看護学]
(3)糖尿病の食事療法・運動療法の指導
・ 運動療法は、骨格筋におけるブドウ糖利用の促進やインスリン抵抗性の改善、ストレス解消を目的として行います。 運動による低血糖には注意が必要です。 運動の強度は、軽い運動から徐々に強度を増していき、最大酸素消費量の40〜60%、脈拍120/分、60歳以上では100/分程度を目安とします。 有酸素運動を1回15〜30分、週3回以上継続して行うよう勧めます。
(4)糖尿病の合併症予防の生活指導
・ 自己管理が主体的にできるように、体重、血糖、尿糖、血圧のセルフモニタリングを指導します。
・ 合併症の早期発見のために、専門医を定期的に受診してもらうようにします。
・ 腎症の管理では、持続的蛋白尿が検出されるようになった際は、蛋白質制限食と血圧の管理が必要となります。
・ 感染予防、フットケア(足の趾間は不潔になりやすいですよ)に注意を払うよう指導します。
[設問] 糖尿病の食事療法に使われる食品交換表の1単位は何カロリーにあたるか?
イ 50kcal
ロ 80kcal
ハ 100kcal
ニ 120kcal 正解 (ロ)
[設問] 糖尿病の運動療法の運動強度は最大酸素消費量の何%を目安とするか?
イ 10~20% ロ 20~30% ハ 40~60% ニ 60~80%
正解 (ハ)
[設問] 糖尿病運動療法では、有酸素運動を1回15~30分、週何回以上継続して行うように指導するか?
イ 1回 ロ 2回 ハ 3回 ニ 4回 ホ 5回
正解 (ハ)