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人体の構造と機能 第15回(消化器系の構造と機能) [人体の構造と機能]

2)消化器系器官の構造と機能

(1)口腔

《構造》

A)口蓋

・口腔の天井部分が口蓋(こうがい)で、前2/3の硬い部分を硬口蓋、後ろ1/3の軟らかい部分を軟口蓋といいます。軟口蓋の中央にある垂れ下がったところは、口蓋垂(すい)といいます。

B)歯牙(しが)

・口腔には、歯つまり、歯牙があります。

・歯牙は、その形から切歯(せっし)、犬歯(けんし)、小臼歯(しょうきゅうし)、大臼歯(だいきゅうし)に分類されます。

・子供の乳歯は20本、永久歯は28本で、第3大臼歯(親知らず)が萌出する(生える)と32本になります。

・歯牙には、歯冠(しかん)、歯頸(しけい)、歯根(しこん)があります。歯冠は歯肉から飛び出した部分をいい、表面をエナメル質が覆い、内部の象牙質(ぞうげしつ)を保護しています。

・象牙質の中には歯髄腔(しずいくう)があって、そこに神経と血管が入っています。

C)舌

・口腔底には舌があります。

D)唾液腺

・唾液腺には、耳の前にある耳下腺、あごの下にある顎下腺、舌の付け根にある舌下腺があります。


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人体の構造と機能 第14回(消化器系の構造と機能) [人体の構造と機能]

2)臓器・器官

・いくつかの組織が集まって、ある特定の機能を果たすのが臓器・器官(organ)ということになります。心臓、肺、胃、眼、肝臓、腎臓、膵臓などいずれもそうです。

3)器官系

・系統だって働くいくつかの器官が集まったものを一つのシステムとして器官系(system)と呼びます。たとえば、口から食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肛門……それに消化酵素を分泌する肝臓、膵臓、胆嚢などまで含めて消化器系ということになります。呼吸器系、脳神経系、循環器系なども同じです。

5.消化器系の構造と機能

1)概念

・細胞が生命活動を維持するためには、細胞の部品の材料と活動に要するエネルギー(ATP)の原料が不可欠となります。そのためには、栄養素を身体に取り入れる必要があるのですが、その役割を担っているのが消化器系ということです。

・消化器系では、食物の摂取、消化、吸収、残渣の排泄が行われます。

消化器系.png

・構成するのは、口腔、咽頭、食道、胃、小腸、大腸、直腸、肛門までの管状の臓器と、肝臓、膵臓、胆嚢などの消化酵素を産生・分泌する臓器です。

 

 人体の構造と機能 第32回(循環器系の構造と機能)へ ⇒ http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2013-03-08-3


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人体の構造と機能 第13回(組織、臓器・器官、器官系) [人体の構造と機能]

E)筋組織とは?

・筋細胞(線維)が結合組織によって集められてできた組織のことです。

(4)神経組織

A)神経細胞

・神経細胞とは、細胞自体が興奮を起こして、それを他の細胞に伝えたり、他の細胞の興奮刺激を受け取る細胞のことをいいます。

神経細胞.png

B)神経線維

・神経細胞から出る突起とそれを被っている被膜を合わせて神経線維といいます。

C)神経膠(こう)

・神経細胞とその突起を支える機能を持った細胞です。

・末梢神経ではシュワン細胞、中枢神経ではいくつかの神経膠細胞があります。

・神経膠細胞には、星状膠細胞、乏突起(ぼうとっき)膠細胞、小膠細胞があります。

D)神経組織とは?

・神経細胞と神経膠などからなる組織をいいます。

E)中枢神経と末梢神経

・機能的に(あるいは組織学的に)分類される2種類の神経組織のことです。具体的に言うと頭蓋骨のなかにある脳と脊髄が中枢神経で神経膠細胞に支えられ、それから枝のように出ているのが、シュワン細胞に支えられている末梢神経ですね。


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人体の構造と機能 第12回(組織、臓器・器官、器官系) [人体の構造と機能]

(3)筋組織

A)筋細胞とは?

・筋細胞は、筋組織をつくる細胞ですが……収縮性に富んでいるのが特徴です。

・筋細胞は長~く伸びているので、筋線維とも呼ばれます。

B)筋組織の分類

・筋線維を構造で分けると……平滑筋、横紋筋に分類されます。

C)平滑筋

・平滑筋は、胸部食道以下の消化管や血管、身体に内臓される器官の壁にあり、平滑筋細胞(線維)からなるものです。そして、自分の意志で動かすことができない不随意筋です。

D)横紋筋

a)骨格筋

・骨格筋や軟骨に付着して、能動的な運動を行う際に機能し、自分の意志で動く随意筋です。

・骨格筋は骨格筋細胞(線維)からなり、結合組織とともに集まってできています。

・骨格筋の筋線維は長軸に対し直角方向に走る横紋が見えるため横紋筋といわれます。

横紋筋.png

・筋線維(細胞)の中(胞体)には筋原線維があり、これが収縮性要素となっています。

b)心筋

・心臓の筋層にあるのが心筋ですが、これは骨格筋と同じ横紋筋なのですが……自分の意志で動かせない不随意筋です。ちょっと想像してみればわかりますよね。

・心筋細胞が縦方向につながったものを心筋線維と呼びます。


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人体の構造と機能 第11回(組織、臓器・器官、器官系) [人体の構造と機能]

B)上皮組織

・上皮細胞が集まったものが上皮組織です。

(2)支持組織

A)支持組織とは?

・いろんな細胞や組織、あるいは器管などを結び付けたり、または集まって一定の形を持たせたり、一定の位置に固定させる役割を果たすものです。

B)支持組織にはどんなものがあるのでしょう?

・結合組織、軟骨組織、骨組織、脊索組織、神経膠組織がそうです。

・脂肪組織というのは結合組織の一つとされています。

脂肪.png

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人体の構造と機能 第10回(組織、臓器・器官、器官系) [人体の構造と機能]

4.組織、臓器・器官、器官系

1)組織

(1)組織の分類

・生命の最小単位は細胞(cell)ですが、関連のある細胞が集まったものを組織(tissue)といいます。上皮組織、結合組織(支持組織)、筋組織。神経組織があります。

(2)上皮組織

A)上皮細胞

a)上皮細胞とは?

・上皮細胞と言うのは、身体の表面、体内の腔所(鼻腔とか、副鼻腔とか腹腔とか)、あるいは中空の器官(腸管など)の内面、そのほかの遊離面を被う細胞のことです。細胞の基底面はうすい基底膜に付着しています。

b)上皮細胞の役割

・上皮細胞の役割といえば、保護(身体を守る)、吸収(外から必要なものを取り入れる)、分泌(内でできたものを放出する)、感覚(外からの情報を取り入れる)ということになります。

c)上皮細胞の分類

・何から発生したかで分けると……外胚葉性上皮、内胚葉性上皮、中胚葉性上皮、間葉性上皮に分類されます。

・どんな機能をするかで分けると……被蓋上皮、吸収上皮、腺上皮、感覚上皮に分類されます。

・形で分けると……扁平上皮、円柱上皮などに分類されます。

上皮.png
 
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